Toku_blog

宇宙研所属の学生です。航法誘導が専門

大学編入後の生活と編入のメリット・デメリット

はじめまして、Tokuです。

この記事はJAXA学生Advent Calendar2020の23日目の記事です。

adventar.org

 

高専出身ということで、大学編入後の生活や編入のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。進学するか迷っている人、進学が決まって編入後の生活が不安な人など、私の経験談ですができるだけ脚色無しに書きましたので見ていってください!

なお、編入試験の内容等については、他のサイトやブログ等で豊富に情報があるのでそちらを参考にしてください。

 

※あくまで個人の意見・経験であり、編入先よってかなり変わるので参考程度でお願いします。

高専と卒業後について

高専とは、

高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。
全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。

中学卒業後からの5年一貫教育で、一般科目と専門科目を学びます。つまり高校と短大がくっついた学校のようなものです。卒業後は短大卒相当の準学士という学位をもらえます。

卒業生は、製造業を初めとして様々な分野で活躍しています。卒業生に対する産業界からの評価は非常に高く、就職希望者に対する就職率や求人倍率も高い水準となっています。

と書いてあるように、就職に強く産業界からの評価は高いようですが、高専卒業後そのまま就職してしまうと給与基準は「高専卒」となり、大学卒より低いです。(本当に評価してくれてるのか…?笑)

(引用:高等専門学校(高専)について:文部科学省

 

卒業後は「就職」と「進学」が選べます。あくまで私が卒業した某高専の話になりますが、1/3は就職で2/3は進学でした。就職先もいわゆる大手の企業が多く、学部卒や院卒の就活とは違い、(第1志望の)1社~数社で内定をもらっている友人が多かったと記憶しています。

進学は高専編入枠の奪い合いになりますが、大学入学共通テスト(以前はセンター試験)を受ける高校生に比べ、科目がかなり少なく(例:一般科目(数学、物理)+専門科目+TOEIC)国立大学を併願できるので、一般入試よりも編入の方が易しいのではないでしょうか。しかし、受かるレベルの子でも枠の取り合いで落ちたり、頭のいい子が複数併願して枠を取っていってしまうこともありますが...年によって難易度が変わってしまうと思います。進学先の大学のレベルは各高専によってけっこう変わるので気になる方は調べてみてください。

大学編入後の生活

私は高専卒業後、関東の某国立大学へ進学しました。進学を控えている高専生は、リアルな編入後の生活が気になると思うので忖度なしに書きます。

※ちなみにTokuは一般的な理系大学生です。

授業

高専時代に取得した単位の変換が行われ、私の学科では全員一律で同じ単位が認定されました。この単位変換とカリキュラムが非常に残念で、残りの単位を3,4年次に取得することになるのですが、ほとんどの単位が必修・選択必修となり受けたい授業を選べず終わってしまいます。(大学で哲学とか日本史とか受けたかった…)ただ、受ける授業は高専時代に勉強した内容(専門科目)ばかりなので単位も取りやすく復習になりました。

また、実習の単位は認定されていたので、ほとんど座学のみで時間を拘束される授業が少なかったのがよかったです。

内部生との関わり

私の場合、後述する部活・サークル以外の内部生はほとんどいませんでした。唯一の内部生の友達によると、そもそも内部生同士そんなに仲が良くなく全体の飲み会等もあまりないようでした。学科は100人くらいいたと思いますが、他大学他学科の友人(内部)は仲が良いといっていたので、学科によって変わるのだと思います。

部活・サークル

音楽系サークル、文化系サークル、準運動系サークルの3つのサークルに所属しました。運動系サークル以外は編入生の友達も全くいないサークルです。

編入生の数が多い大学だったので認知度はありましたが、扱いがサークルによってばらばらで、1年生扱いのところもあれば、3年生扱いのサークルもありました。出来上っている輪の中に入るより、新入生と仲良くなれる1年生扱いのサークルの方が気が楽で楽しかったです。笑

友達はテニスサークルに入っていましたが普通に楽しそうでした。編入後、部活やサークルに入りづらいかもしれませんが、内部生と関わる機会はほとんどないので、何か活動した方が交友関係も広がって楽しいですよ!

研究室決め

私の大学は3年春休みに研究室決めがあり、GPA優先枠とフリー枠に分かれていました。

このGPA枠というのが鬼門で、内部生と編入生でそれぞれ基準が違います。例年編入生の方が明らかにGPAが高いのですが、この決め方のせいで希望研究室行けなかった学生もいたようです。運良く私含め同期の編入生は希望の研究室に行けましたが、やはりこの決め方には納得できないところがありました。

他の大学では、某工業大学も同じようで、編入生は人気の研究室に通りづらいと聞きました。また関東より北の某国立大学は割りと希望の研究室に行けると聞いたことがあります。もし余裕があれば、研究室訪問や高専の先輩から話を聞いた方がいいですね。

編入のメリット・デメリット

編入のメリット・デメリットをまとめるとこんな感じでしょうか

メリット

  • 部活・サークルなど大学生生活を楽しめる
  • 一般入試より試験が簡単
  • 授業が復習(な場合がある)

デメリット

  • 部活・サークルに入りづらい
  • 年によって編入の難易度が変わりやすい
  • 研究室決めで不利になる可能性
  • 内部生との交友関係が浅い

デメリットの方が多くなってしまいましたが、他にもまだまだ書いていない内容があるので参考程度でお願いします。実際は編入して本当に良かったですし、交友関係も研究も楽しかったので後輩にはぜひ進学をおすすめします!

まとめ

高専編入後の生活について書きました。こちらの都合上ぼかしたところも書いていない(書けない)部分もあるので興味があったら質問してみてください。

再度ですが、編入先の大学によって環境はかなり変わるので、信頼できる先輩等に聞いてみてくださいね!